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宮ぷーかっこちゃんドキュメンタリー制作日記
   
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予告編映像です
宮ぷーとかっこちゃん(山元加津子さん)との日々を映像として紹介しています。


(再生ボタンを押すと、動画がはじまります)

伝えたい

  • 2010/02/13(土) 22:38:01

今日は新聞記者の落合さんと宮ぷーのところへ。奥さんのくみさんも
一緒です。さぁ、今日の宮ぷーはどんなかな?

病室に入っていくと、顔が引き締まってる???
また一段と元気になっているようです。
くみさんがバレンタインにとチョコレートをプレゼント。
とってもうれしそうな宮ぷーです。

うわさの「伝の心」というソフトのインストールされた
パソコンがありました。デモ機なのでいったん返却するそうですが、
さっそく宮ぷーはデモ機を使いこなしている様子をさっそうと
披露してくれました。妹のきょうこさんから来たメールに
返信をしたり、インターネットで検索したり。

かっこちゃんが何度も何度も、それこそ宮ぷーの体がまだ
どこも動かないときから、
「いつか宮ぷーからメールが届く日が来るんだから」と
言っていたのが、本当に実現したんだなぁ。

落合さんが宮ぷーに「夢は何ですか?」と聞いたら
レッツチャットの機械で「はなすこと」とつづりました。
そして「たいせつなきかい」と入力しました。

かっこちゃんが、「宮ぷーと話していたのは、“レッツチャット”も
“伝の心”も宮ぷーにとっては、とっても大切なものです。
でも、そう思ってもらえないことも多くて。余暇のためのものって
思われてしまったり。でも盲導犬は、目の不自由な方にとっては、
なくてはならないことだというのは誰もわかっている。
それくらい、みんなにわかってもらえたら」と言いました。

その時、体の向きを変える時間がやってきて、介護士さんが来られたので、
宮ぷーを残してみんなは病室を出ました。

また病室に戻った時に、ベッドの方から宮ぷーがレッツチャットで
何かを入力している音が聞こえてきました。何を書いてるのかな?と
みると
「これがゆめだったらいいのにな」

宮ぷーに
「今でもそう思う?」と聞いたら「うん」と顔をゆがめました。
しばらくして、続きを入力しはじめました。
「でも(かっこちゃんと)いっしょにいられるようになった」

夢だったら・・・宮ぷーは前から何度もこの言葉を綴りました。
いつもはそこで終わっていました。「ゆめだったらいいのに」
そして今日はじめて「でも・・・」の続きが綴られていました。

宮ぷーの心が前を向き始めていることを感じました。

撮影が終わって、帰る車の中でかっこちゃんから電話がありました。
「わかったよ、どうして宮ぷーが一人で入力してたか。
 私たちは会話してるとき、どんどん勝手に進めたり、完結したり
 してしまう、でも宮ぷーの中では終わってなくて、
 それを一人で入力し続けていたんじゃないかな」

そうか、そうだったんだ。宮ぷーはリアルタイムに言葉を
キャッチボールできない。そのことで伝えたいことをあきらめたり、
悲しい思いをしたり、歯がゆかったり、くやしかったり
何度、そんな思いをしてきただろう。

昼間のこと、思い出しました。
病室の扉を開けたら、カーテンの向こうから聞こえてくる
レッツチャットの機械音。
「あ・か・さ・た・な は・ま・や・ら・わ」

宮ぷーが伝えようと、一人思いを綴っていた音のことを。