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宮ぷーかっこちゃんドキュメンタリー制作日記
   
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予告編映像です
宮ぷーとかっこちゃん(山元加津子さん)との日々を映像として紹介しています。


(再生ボタンを押すと、動画がはじまります)

しあわせ

  • 2010/11/05(金) 21:34:10

かっこちゃんのお友達の阪根さん、赤塚さん夫妻、小林さん、野村哲っちゃん、宇野さんが宮ぷーに会いにくるというので、撮影にいってきました。野村哲ちゃんと宇野さんだけは倒れた後の宮ぷーに会うのは初めて。かっこちゃんのメルマガを読んでいたけれど、実際に会うとまた全然違うねといって、絶対治る、そう確信したと声を弾ませていました。
ほかのメンバーも、前回来た時よりまたぐっとよくなっている、と嬉しそう。宮ぷーは、事前にレッツチャットにたくさん文章を打って保存してあったのを再生します。「洗面器の中にお菓子があります(宮ぷーは洗面器の中にお菓子を保管しています)、食べてください」とか「冷蔵庫に飲み物があります、お一人一本づつ飲んでください」といってみんなをもてなしていました。宮ぷーの回復ぶりにびっくりする、みんなの顔がうれしい夜でした。
 翌日は、私だけ病院へ行って撮影の続きです。今週末はかっこちゃんが講演で病院に来れないと聞くと、宮ぷーはがーーーんという表情をして泣き出しました。宮ぷーにとってかっこちゃんってそんなにも大きな大きな存在なんだ!宮ぷーの気持ちが落ち着いたところで、かっこちゃんはすぐにひげそり、歯磨きを始めました。それもちゃんと宮ぷーにひげそりを握らせて、かっこちゃんがその上から手をかぶせて剃ります。歯磨きも同じです。それ自体がリハビリになるようにこの方法なのです。どんな一瞬だって見逃しません。すべてが宮ぷーの回復につながるように、一つだって無駄にしない、そんなかっこちゃんの真剣さが伝わってくるようです。身の回りが整うと、さっそくリハビリへ。すわる練習、腕の曲げ伸ばしの練習、看護士さんがやってきて処置している間も、足を曲げたり伸ばしたりして関節をやわらかくするのです。昨晩の赤塚さんの話を思い出しました。
 「僕が宮ぷーを見舞った時に、聖書の?さうろ?の話をよく読んだ。イエスが死んだサうろを生き返らせる物語や。だけどな、一瞬にして奇跡を起こすイエスより、かっこちゃんのようにこうやって丁寧に一歩一歩奇跡を起こし、生き返らせていくこっちの方が今必要やし、信じられる気がするんや」
かっこちゃんを見ていて思うのです。確かに宮ぷーにはいろんな幸運が重なったのかもしれない。常識では考えられない回復ぶりの裏には、出血の仕方や、発見のタイミングや、病院の対応や、いろんな幸運があったかも。でも、それだけじゃない。やっぱり一瞬一瞬の積み重ねが、今日の奇跡につながっている。かっこちゃんは宮ぷーと話したって。「奇跡は起こすものだよね」って。迷う時間があるならやってみる、ないなら創る。治るか治らないかを考える前に、今自分にできることを全力でやってみる。
 きっとね、かっこちゃんの体力は限界ぎりぎりなのです。越えているかもしれない。でも何か二人の間に流れる空気は、真剣だけど深刻じゃない。おかしくて噴き出してしまうことが何度もあります。今日は宮ぷーが車椅子にすわって、ロビーまで行きました。吉野家で牛なべ丼を買って、かっこちゃんと私が食べているそばに宮ぷーもいます。ハエが飛んできて宮ぷーにとまりました。まだ腕が思うように動かない宮ぷーは舌を動かして、ハエを追い払おうとしました。かっこちゃんが「宮ぷーが舌で応戦しております!」と実況中継。宮ぷーも肩を揺らして大笑い。
 宮ぷーは今でも朝目が覚めていたら全部治ったら良いのになって思うことがあるといいます。きっと不安で胸が押しつぶされそうになることだってある。不安を抱えながら、全力で明日に向かって歩いている。それでも、おかしなこと言ってふざけあってる二人の笑顔は、私の気持ちまで幸せいっぱいにします。楽しく真剣っていいなって思いました。かっこちゃんがいる日といない日、宮ぷーにとってどう違うの?宮ぷーは「しあわせ」と綴りました。かっこちゃんがいる日は幸せって。
 リハビリの途中、かっこちゃんが5分だけ眠らせてと言いました。昨晩遅くまで起きていたのがひびいたのかもしれません。ベッドのそばの椅子に腰掛けて、宮ぷーの枕の端に顔をうずめます。いつもはびしばし、宮ぷーにリハビリしているかっこちゃんだけど、このときばかりは、宮ぷーという大樹にかっこちゃんが羽を休めてとまっているように見えました。午後のやわらかい光が窓からいっぱい降り注ぎます。宮ぷーはじっと天井を見つめていました。静かに時が流れます。宮ぷーに「しあわせ?」と宮ぷーに聞くと、うんうんと眉毛をあげて答えてくれました。